初心者のためのダイビング基礎用語


ウェットスーツ


浸炭の過程で鍛造工程が入るナイフも多く、この鍛造工程如何でもナイフの性能・性質が左右される。鍛造工程の中にはダマスカス鋼のように、他の金属との重ね合わせで強度を付与する場合もある。日本刀のような複合構造をもつナイフも、ナイフビルダーによって製作されている。 ステンレス鋼は鋼材の一種であるが、一口にステンレスといっても、それを構成する金属元素の組成によって、様々な特性を持つ。ステンレスは一定の粘りがある事からグラインダーによる削り出し製法(R・W・ラブレスのストック・アンド・リムーバルが有名)に向き、大量生産する上でも有利である。また意匠を凝らしたナイフの製造も可能であることから、現代の主要なナイフメーカーから個人のカスタムナイフ製作者まで幅広い層に受け入れられている。 ステンレス製のナイフは多くの場合、鉄や鋼の刃物に比べ、研いだ時にバリが残りやすく、上手に研ぎ難い。これはリサイクルトナー がある程度、粘りを持っているために研いだ際に切っ先からバリが反り返って取れ難くなるためであるが、特にナイフに使われる素材では、耐衝撃性など耐久性が重視されるために、この傾向が強い。このバリを取らないと、刃物としての切れ味は格段に落ちる。これをきれいに取り除くためには熟練を必要とするが、簡単な方法としては、片側を重点的に研いで、反対側は刃先から峰の方向に砥石の上で軽く滑らせて数回、研ぎ落とす方法である。ただこの時に刃の角度をきちんと一定にしておかないと、ハマグリ刃となって、カタログギフト に切れ味を落とす事にも成りかねないため、注意が必要である。刃物店などでは有償の研ぎサービスを行っている店舗も見られる。 高級とされるナイフには、所定の組成を持つ炭素鋼やステンレス鋼が使われる。組成の中で最も重要なのは炭素、クロム、モリブデン、タングステンの配合比である。それぞれに特性が違い、用途によって使い分けられる他、価格的にも大きな差を生むこともある。 W2鋼 JISSKS-43/44鋼。バナジウムを0.1~0.25%ほど含み、衝撃に強く欠けたり折れたりし難いことで知られる。反面、錆る。 O1鋼 JIS SKS-3/31鋼。マンガンを0.9~1.2%、タングステンを0.5~1%含み、ヒューマン しやすく刃持ちが良い。アメリカの高級ナイフメーカーであるランドールで使用されていることで有名である。 D2鋼 JIS SKD-11鋼。日立規格ではSLDもしくはSLD2.シリコン0.45%、マンガン0.35%、バナジウム0.9%、モリブデン0.8%含み、刃持ちが良く耐熱性が高い(摂氏430度まで)。反面錆に弱い。アメリカの一流カスタムナイフメーカーに利用者が多い。また、ファクトリーナイフでの使用が増えつつある。 銀紙鋼 日立金属が開発した材料で、リサイクルショップ 神戸 ではGINと呼ばれ世界シェアの50%以上を占める。ナイフメーカー表示では銀紙X号と表示されることが多い。生産量も多く安価であるため、家庭用の刃物一般やいわゆるマスプロナイフ(大量生産のナイフ)でも良く使われているが、加工性が良いためナイフビルダーの中にもこれを使う者もいる。 440A鋼 アメリカ合衆国の成分規格。炭素が0.6%と少ないため硬度はやや低く、ナイフ用鋼材としては最低限の質。錆に強いため、包丁や安価な大量生産のナイフに多く用いられる。 440C鋼 JIS名も同じ。シリコンとマンガンを1%含むほか、リン0.4%、クロム17~18%、モリブデン0.45%を含む。腐食に強くほとんど錆が出無いが、やや硬度・耐磨耗性・耐熱性に難がある。ただし日常的に使うナイフでは価格も安く、研ぎやすいため扱い易い素材と言える。一般の刃物専門店で販売されている若干値の張る大量生産のナイフでは、この素材のものも多い。 JIS名は無い。シリコン0.3%、マンガン0.5%、クロム14~14.5%、モリブデン4%を含む。米クルーシブル社の商品名で、耐熱性・耐磨耗性が高く腐食耐性も440Cに次ぐ。高価なカスタムナイフに使われる。ジェットエンジンの軸受けに使われたこともあるなど高信頼性で知られている。ただし加工性は低く、一般の砥石では砥ぎ難い点は、ナイフ素材としてはやや難があるかもしれない。ラブレスがATS-34の前に使用していた鋼材であった。ATS-34の普及により長く使用されなくなっていたが、アメリカでは一時期、同国の鉄鋼輸入規制により日本製であるATS-34の輸入が困難になったことから再び使用するメーカーが増え、規制解除されてからも使用され続けている。 YSS ATS-34鋼 日立金属が開発した材料で世界で最も有名な鋼材。154CMよりも耐熱性・耐腐食性が向上しており、更に強固なナイフが作れるとしてナイフメーカーやカスタムナイフ製作者に注目されている。しかし加工性は低く量産に向かない。手入れも一般の砥石では砥ぎ難い物となっており、できれば専用の砥石で研ぎたいところである。しかし素材の性質としてD2鋼よりは金属組織が細かいことから、高い意匠性と耐久性が両立できるため高級ナイフ素材の代名詞、あるいは世界ブランドを確立した感がある。

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